2015年酷暑の8月でした。皆様にはお変わりなくご活躍のことと存じます。さて「京都医学史研究会」は昭和55年(1980)10月に発足し、今年10月で丸35年を迎えます。そのきっかけは昭和50年(1975)第19回日本医学会総会が京都で開催されたことによります。京都府医師会を中心に医師・学者など京都の医学史を研究するグループが結成され、それを母胎として5年後に「京都医学史研究会」(以下研究会)が発足しました。会は毎月開かれ、内容も千年にわたり京の医学を牽引した先哲に関する研究や資料の発掘など熱気あふれる会合でした。その成果が『啓迪』です。当時の頼もしき会員たちにより昭和58年(1983)5月に第1号を創刊、以後年1回発行を旨として平成25年(2013)3月第30号に及んでいます。そしてこの春平成27年(2015)4月には4年に1度開催される日本総合医学会第29回が京都を中心に関西で行われました。当研究会も医学史展の分野に名を列ねました。展示や講演に加え、冊子『京の醫と毉の歴史探訪』を作成、配布しましたので第31号『啓迪』は平成28年を目処に発行することになりました。そこでこの新たな局面を迎え、21世紀にふさわしい飛翔をめざすべく、皆様に当研究会への入会をお勧めする次第です。同封しました『啓迪』冊子や『啓迪』創刊号の祝辞、あとがきをご覧下さい。医学史に対する純粋な探究心と医の先哲たちへの深い尊敬の念を汲み取っていただければ幸いです。当研究会は、会を結成した先人たちの道を継承していく所存です、そして会員の方々と切磋琢磨しながら良き会、良き勉学の場にしたいと切望しています。
皆様の入会を楽しみにしています。
(『啓迪』編集人 葉山美知子)
1.京都府医師会学術講演会
日時 2017年9月7日(木) 午後2時30分ー4時
場所 京都府医師会館6階601号室(JR二条駅・地下鉄二条駅隣接)
講師:北里大学客教授
(前日本医学史学会理事長)
小曽戸 洋先生
演題:「東洋の医聖たち-肖像と伝説」
(生涯教育カリキュラムコード1、1単位)
こちらは事前申し込み・参会費不要です
2.第32号『啓迪』原稿募集中
締切:2017年12月末
募集要項:啓迪31号巻末または募集要項欄参照